リフォームついでに外壁の断熱性能を向上させる手法を紹介します。
外壁リフォームといっても、材料の交換や増し張り、塗装の塗り替えなど工法は様々です。その工法でも断熱性能を上げる手法があるので、冬場が寒いとか冷房の効きが悪いと感じる場合は、リフォームついでに断熱アップも検討してみてください。
断熱性能をあげようとする場合、張替えが最も正攻法です。といっても普通は内部から工事するのが望ましいです。だって、工事中に雨が降ったら大変なことになりますから。
どうして、中からではなく外から張り替える必要があるのか。
一つは、外壁材料が傷んでいる場合。
外壁素材が傷んでいるのコチラを交換するのがメインの工事になります。断熱は今の外装材を剥がして古い断熱を取り外し、新しい高性能の断熱材または以前より厚みのある断熱材に入れ替えます。
古い断熱材をそのまま残すことも出来る場合がありますが、多くは水を吸ってしまっていたり新しい断熱材を入れるスペースが足りなくなったりするので難しいです。
居ながらの工事の場合は外回りにしっかりと雨風の養生をして行う必要があります。
もう一つは、中からの工事が出来ない場合。
外壁工事のために一時的に引っ越しできれば内部から工事をするのがベストですが、住んでいる中に職人さんが入り込んで内張りを工事するのは現実的ではありませんよね。
また、内部の間仕切り次第では工事に支障がでてしまい、内部からにもかかわらず大規模な改修工事になる可能性が高いです。引っ越しを伴うような大規模リフォームであれば、そもそも内部から工事をする意味もないのかもしれません。
一番現実的なのはこの工法です。今の外壁が傷んでいても大丈夫。元々の外壁の上に新しい外壁材でカバーをしてしまうのが増し張り工法です。今の外壁を取り壊す工事が不要で、外壁が2重になるのでとても安心です。問題は外にひとまわり大きくなってしまうこと。敷地ギリギリに建っていたりすると厳しい場合があります。
心配なのは外壁についている窓や扉、換気扇周り。このあたりにスキマが出来がちなので、キッチリと隙間なくカバーすることが重要で、丁寧な工事をしてくる業者さんでないと危なっかしい。
断熱の方法はスキマをキッチリ埋めるだけでも外壁が2重化するのでソレだけで断熱性能は上がります。
逆に、今の外壁と新しい外壁の間に風を通して夏場に日射等による熱が内部に入りにくくする工法もありますが、冬場はどうする?つまり、夏場はスキマをあけて、冬場はスキマを閉める機構が必要になるため、住宅には向かない工法だと思います。
外壁の材料はそのままで、表面塗装を塗り替えるだけ。塗料だけだと侮ってはいけません。表面塗装は外壁材料を雨風や紫外線から守る重要な働きがあるんです。定期的に塗替えをちゃんとしていれば、そもそも外壁材料にまでおよび大掛かりなリフォームは必要ないんですよ。(古い建物でそもそもの外壁性能が低いのは別です。。)
外壁の塗料を塗り替えるだけでは断熱性能を上げるのは難しそうですが、最近では塗るだけで断熱性のある優秀な塗料があるんです。いわゆる断熱塗装というもの。
塗料としての寿命も通常のウレタン塗装に比べて長く、長期的に見ればコスト増は大きくありません。現在の断熱性能に不満が無い場合はオススメしませんが、冬場が寒いとか冷房の効きが悪いと感じる場合はぜひ検討に入れてほしい塗料です。
商品名だと「ガイナ塗料」。特許商品なので、扱える工務店も限られています。この材料を扱える業者さんは普通の外壁塗料も扱っているはずですので、比較検討も簡単。
そんな業者さんを自分で探そうとすると、いい加減な業者さんにあたってしまう可能性があるので実績を把握している「ヌリカエ」のような相談窓口に問い合わせすることをおすすめします。
外壁塗装・屋根塗装の優良業者紹介サービス【ヌリカエ】
管理人:Sakamoto
戸建てに住む友人から外壁リフォームの相談を受けました。45歳を過ぎると早くに家を建てた同級生はそろそろリフォームや大型修繕が必要な時期です。 だけど私、建築設計をしていますが普段は戸建ての設計はやらないんですよね。もうちょっと大型の物件がメイン。だから、相談受けたら「まずはココ見てね」って、言えるようにまとめてみました。